今日はpaperboy&co.(3633)です。僕の大好きな会社で、僕が全く関係ない会社です(笑) この会社の好きな点は、サービスが初心者向け、強いビジネスモデル、ふざけた決算説明資料、この3つに尽きます。おそらく3回のシリーズになるであろうペパボエントリーの第1回目は、会社の現状をさらっと見てどんな会社か理解した後、沿革と経営陣、そして親会社について触れて、定性的な理解を深めておきます。あ、ただ、理念とか社風とかにはノータッチ。悪しからず。
さらっと現状をみたいならやっぱり財務ハイライトです。この会社は2008年12月に上場しました(今をときめくGREEが上場した翌日でした)。上場基準期である2007年12月期は売上1,794百万円/経常367百万円と経常利益率20%を超えており、2008年12月期は売上2,214百万円/経常433百万円、2009年12月期は売上2,728百万円/経常584百万円と順調に成長しています。同時期のGREEと比べると、成長率は低いですが、堅調に推移しており、次回以降のエントリーで触れますが、非常に堅く、強いビジネスモデルのため、長期保有に向いている銘柄だと思います。ま、あまり数字だけで判断するのもアレですが、外部向け資料を見る限りでは現状は非常に良好といえるかと思います。
ここから先はいつもの通り(?)有価証券報告書から見ます。EDINETの「有価証券報告書」をクリックし、「提出者名称」に全角で「paperboy」と打てば検索に引っかかります。最新の通期有価証券報告書を見てみましょう。
※EDINETは超絶ユーザーアンフレンドリーなサービス(お役所仕事)ですので、くれぐれもくじけないように気をつけてください。
ペパボは創業者の家入さんが2001年10月に作った「マダメ企画」という会社が元になっています。有価証券報告書によると、マダメ企画でやっていたロリポップとCGI CANDY BOXという事業を継承して、ペパボができたそうです。ペパボになってから1年後の2004年1月にGMOから第三者割当増資を受けて、GMOの子会社になっています。それは今でも続く関係みたいですね。そこからさらに様々なサービスを立ち上げ、平成20年にジャスダック上場、現在に至る、と。
経営陣については「5.役員の状況」に記載があります、PDFの33ページですね。
会長がGMOの熊谷さんで、社長が佐藤さん、創業者の家入さんは平取締役ですか。ちょっとわかりにくいですけど、非常勤取締役になられたようです。非常勤も含めると取締役は8名で、うち3名がGMO、生え抜きは佐藤社長のみで、後は転職されてきた方です。GMOから3名といっても、非常勤が2人と経理財務本部長が一人(多分転籍)ですから、GMOの子会社ですけど、それなりの自由度はあるのかもしれません。
GMOとの関係はPDFの15ページですね。基本的に市場原理に基づいた価格で取引を行っているけど、GMOに嫌われたら競争環境激変しますということが書かれています。親子間取引もそこそこあって、大きいところだと本体との「ドメイン登録料の支払い」や「メディア広告の販売」がそれぞれ3億円、1億円規模の取引、そして、クレジットカード決済についてはGMOの決済会社を使っているようです。ドメイン登録料の支払いとかよくわからないんですが、ムームードメインで取り扱っていなくて、お名前.comで取り扱っているドメインをムームードメインで取得できるようにしてるとかそういうことですかね?ちょっとわかりませんが、取引はそれなりにあるということは注意点として覚えておかないといけないですね。
また、GMOが所有しているペパボ株式の比率が62.6%とはかなりヘビーですね。GMOは基本的に売らないはずですから、それだけでもほぼ2/3の株式が流通しない、と。流動性という観点では非常にしんどい銘柄です。しかも家入さんが25%持っていますから、流動性は本当に深刻です。余談ですが、有価証券の価格は流動性に大きく影響を受けます。一般的に言われているのは、流動性が10%失われるたびに、その有価証券の本来の価値より3%ディスカウントする必要があるということです。ですので、「未上場(非公開)ディスカウント」というのは大体30%が相場です(流動性が100%ない)。ペパボは少なくとも80%くらいは「流通しない株式」みたいですから、本来の価値より24%ディスカウントされていると考えてもいいかもしれません。
僕が愛してやまないペパボですが、投資対象として見る場合は、事業内容や現状、将来見通し以外の部分、つまり、親会社との関係が非常にデリケートかな、と思える内容でした。こういう要因は排除して欲しいんですけどね、本当は。というか、なんで上場したんですかね、この会社。無借金ですし、上場時もそんなに資金調達してなかったように記憶していますし。ん~、まぁいいや。次回では財務内容と強い強いビジネスモデルをもうちょっと詳しく見てみます。
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