ガイアの夜明け:骨肉の争いを避ける術 ~いま知っておきたい“相続”~

7月 31st, 20100 Comments »

ガイアの夜明け:相続特集7月27日のガイアの夜明けは相続特集でしたね。先日書いた「一澤帆布」関連エントリーの主役である一澤帆布工業も少しだけ出てきました。この放送内容だけ見ていると、単なる欲深い兄弟の争いのように見えるかもしれません。よくご存じでない方のために書いておきますが、そういう話ではありません。あれは単なる「遺言書偽造」の問題であって、相続がらみのドロドロした骨肉の争いとは一線を画すものだと思います。詳しくはココから始まる4つのエントリーをご覧ください。

放送内容

放送内容は

  1. 膨張する相続マーケット…“遺言書キット”もヒット商品に!
  2. 大手銀行の新たな戦略と老舗企業の憂鬱
  3. 母から娘へ 会社は無事引き継がれるのか?

でした。遺言書キットはコクヨが開発した新商品で、2009年6月の発売から、既に3万部以上が売れているとのことでした(価格2,415円)。相場がわかりませんが、同単価の書籍で3万部だったら大ヒットでしょうから、遺言書キットであれば、もっと大ヒットじゃないでしょうか、、、きっと。
老舗企業とは、冒頭にも言及した一澤帆布工業。母曰く「派手な鞄が増えた」そうですが、僕は物欲を大変かき立てられました。いいですよね、シンプルなデザインで。
株式会社ファインという主力製品が歯ブラシのメーカーの事業承継話が番組の締めくくりでした。僕、涙もろいので、思わず泣きそうになりました。

株式会社ファイン

全然知らない会社です、ホームページを読むと、医療用や幼児用など様々ですが、いわゆる普通の歯ブラシは200~300円くらいで、パッっと見た限りではコンビニで売っているものとの違いはわかりません。磨き心地が違うようですが。従業員数は25名ということでしたが、工場にそれなりの人数がいましたので、売り上げは数億円の下の方くらいでしょうか。
まぁそんなことはどうでもよくて、この会社、創業社長が16年前に他界されたそうで、それから創業社長の奥様(和恵さん)が会社を引き継いだそうです。それから、16年も社長を勤め上げ、この8月末を持って、3女の直子さんに会社を引き継ぐことになったみたいです。僕はもうこの時点で泣きそうになってました。特に現社長である和恵さんが16年前に会社を引き継いだこと、おそらく色々な苦労があっただろうな、と。泣きたい夜もあっただろうな、と。投げ出したい日もあっただろうな、と。16年間、いいことも嫌なこともあったと思いますが、その色々なことを、僕は勝手に妄想してウルウルきてました。
で、3女の直子さんに会社を引き継ぐことを三重の工場で発表するときに、思わず声を詰まらせる和恵さん。16年間の様々なことが頭をよぎったんではないかな、と。従業員に陰口を言われたことや、取引先になめられたことや、娘達が言うことを聞いてくれなかったことなどなど(全て僕の妄想です)。もう、勝手に妄想してしまい、泣く寸前でした。
このファインという会社、次期社長の直子さんは3姉妹で、皆さん40台前半なのですが、素晴らしいことに美人揃いなんですね。ファイン社のホームページを見てもわかるとおり、ビジュアルを全面に押し出しているようです。というかツイッターやられている様子。何かの間違いでこのブログを見つけても、そっとしておいてください、リンクとか貼らないでくださいね、お願いしますm(_ _)m
で、直子さんが営業で成功して、解決用BGMが流れる、と。そんな内容でした。

中小企業の後継者問題

僕の妄想はどうでもよいのですが、中小企業の後継者問題に関連して面白い数字が提示されていましたね。日本の中小企業の51%は後継者が決まっておらず、毎年約7万社が後継者不在を理由に廃業しており、失われる雇用は20~35万人だと。
この後継者問題っていうのは非常に難しい問題で、上記の通り、ものすごく困っている人たちが多く、解決のニーズがあるにも関わらず、ほとんど解決されないんですね。例えば、事業承継コンサルタントとか名乗っている方はたくさんいらっしゃるようですが、本質的な問題は「魅力的でない中小企業が多い」ことかなと思っています。換言すると「赤字ではないけど、将来の見通しがそんなに明るいわけではない会社」、あるいは「誰も社長になりたがらない会社」、あるいは「0円でも買収したくない会社」です。
僕も以前、こういう仕事に関わっていたので多少わかるのですが、当たり前のことですが「価値ある企業」は後継者がいなくても「買収したい」と言ってくれる会社が出てきます。あるいは、日本M&Aセンターが見つけてくれます。いつかのカンブリア宮殿で出演したような中国企業が見つけてくれます。価値ある企業とは技術力があるとかブランドのある製品を持っているとか、そういうわかりやすい例だけでなく「いい取引先を持っている」とか「○○という大企業の『取引口座』を持っている」とか、そんなので買い手がつく場合もあります。後継者問題で廃業するということは、基本的には「価値のない企業」であるケースが多いのではないかと思います(感覚で言ってますが、そんなに外していないと思います)。

中小企業の事業承継問題を解決するには

ということで、中小企業の事業承継問題は大きな「問題」ですが、自社がそういう問題に直面しないために、経営者がすべきことは、

  1. 後継者の育成:王道ですね
  2. 自社を魅力ある企業にする:抽象的ですが
  3. 企業売却を仲介してくれるところに連絡する:後継者がいない場合は、ですけど

ということかな、と。
結論、陳腐ですかね。でも、特に2番目とかは誰も言わないけど、本質だと思っています。

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