円高介入は無意味という堀古キャピタルマネジメントの堀古さんのモーサテコメントが介入の愚策っぷりを説いていて参考になりましたので、共有します。といっても、ご本人のブログにて言及されていますので、詳細はそちらを参照してください。対案が金ジャブジャブっていうのがちょっとアレな気もしますが。
末武さん(以下、S)「円相場が15年ぶりの高値ですが、政府日銀の介入の可能性はいかがでしょうか?」
堀古さん(以下、H)「今、世論が盛り上がっていて、介入という誤った政策を引き出しかねない危険な状況だと思っている。最近の円高は雇用問題に繋がる大問題ではあるが、多くのメディアやメジャーな専門家がその対策が為替介入だと仰るのを見て非常に驚いている。」
S「何故でしょうか?」
H「マーケット経験がなければ仕方ないかも知れないが、相場を操れるという発想がおかしい。今、為替の市場は数百兆円(テロップで『為替市場の売買高(一日平均)約300~400兆円 介入では効果なし』と出る)ありますが、介入で動かせるのは数十兆円ですから、短期的に動かすことは出来ても、中長期的には必ず損失が出る。」
H「また、結果として、外国為替資金特別会計に30兆円の損失が出ている。特別会計に入れてごまかされているが、納税者の負担という意識がない。アメリカであれば議会で大問題になるが、日本では問題にされていない(テロップで『過去の介入で30兆円の損失 日本の納税者がなぜ負担?』と出る)」
H「日本はドル買い介入ではアメリカ国債を買うのだが、アメリカのファイナンスを手助けし、為替リスクは日本持ち。アメリカにとっては大歓迎だが、日本が苦しい時にアメリカのファイナンスを手助けする必要があるのか」
S「では、円高の状況に当局は打つ手がないのか?」
H「いえ、ドル国債を買うなら、素直に日本国債を買えばいい。円高の一因はFRBがアメリカの国債や住宅ローンを買ってマネー供給量を増やしたこと。日本もそれを大胆にやるべき。これは一つのステップ。当局がやることは限られていると言われているがとんでもない。やれることはいくらでもある。その中でも、為替介入はそこにも入らないくらい意味のない政策だと思います。」
これは勝間さんが言うのと同じですよね。国債ではなく紙幣を流通させる(実際に紙幣が出回るかどうかは問題ではありません)。そしたら円が余るので円安に向かう、と。そういう施策が批判されているのは、それこそ堀古さんが仰った「相場を操れるという考えがおかしい」のと通じると思うんですが、望ましい水準に円安水準をコントロールできないからですよね。
僕は、もちろん専門的知識は非常に乏しいのですが、今ジャブジャブに余っているお金をさらに供給して、それこそ市場操作的に円安に向かわせるというのは夢物語に思えます。短期的には痛みを和らげることにはならないとしても、規制改革を進めて、根本的に日本の生産性が向上するような政策が必要だと思うんですが。
ただ、為替介入が無意味というのは、いつかのモーサテでもJPモルガンの佐々木さんが仰っていて、特に介入が続いている間は円高に振れるというのは面白いですよね。為替ディーラー的には円高が無意味という認識があるようですので、僕たちも認識を改める必要がありそうです。あ、僕たちも、といっても、為替介入が有効だと思っている人だけですが。すみません、僕は思ってました。
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