Twitterは過大評価?:Googleとの相違点

7月 12th, 20110 Comments »

ツイッターロゴ

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Twitterって過大評価されてると思います。もちろん、あの手のつぶやきサービス?ミニブログ?では圧倒的な独占状態で、競合がつけいる隙なんてなさそうです。他のWebサービスとの連携も進んでますし、今後ますます伸びていくのは間違いないんでしょう。

が、80億ドルは過大評価じゃないかな、と。そう思う理由のうち大きなものは[1]単一商品であること、[2]広告収入を得にくい構造であること、の2つです。

過大評価だと思う理由1:ツイッターは単一商品

ツイッターはツイッターをやってるからツイッターなわけですが、僕が知る限りでは他のサービスを持ってるわけではありません。独占状態にあるとはいえ単一商品であれば、それがこけた時は会社がこけるときですよね。Web界隈の流行り廃りのスピードが速い(あのMixiだって3-4年?で飽きられたわけですから)中で、単一商品で戦える期間がどれほどあるのか、と。
ある日、別のサービスが出現して、ユーザーがそちらに移り始めたらもう止まりません。かつてブログをやっていた人がツイッターに移ったように、かつてSNSをやっていた人がツイッターに移ったように、ツイッターから別のもっとおもしろいサービスに移るストーリーなんていくらでも描けます(もちろん、こういうサービスをやればいい、というサービスはわかりません。そこが僕の限界です 苦笑)。
80億ドルの企業価値は、今年一年でなく、企業が存続する期間に稼ぐ利益額の現在価値みたいなものだとすれば、今後数年間のうちに80億ドルの利益を稼がなきゃなりません。それはいくらなんでも厳しいでしょう、と。いや、次のサービスがいつ来るかはわかりません。ただ、今までのサイクルを考えると、それほど長期間(5年とか10年とか)今のユーザー数を独占し続けることは困難でしょう。

過大評価だと思う理由2:広告収入を得にくい構造であること

様々なクライアントソフトが出まくっているせいで、ツイッターの公式サイトでツイッターを使う人が全ユーザー数(2億くらい)からすると少ないですよね。だから、いくら公式サイトに広告を載せても2億ユーザー分の価値は得られません。クライアントソフトを出している各社に広告収入が分散される構造はかなり致命的に思えます。
また、Google Adsenseのような仕組みを自社で作ろうとしているとか何とか噂もありますが、そもそも広告を効果的に入れ込む余地が少ないインターフェースに思えます。これは感覚的なもので、ここがこうだから、とか具体的に言えません。すみません。ただ、FacebookとかGoogleの検索結果のページのように、効果的な広告挿入はなかなか難しいのではないかと思ってます。

じゃぁ広告以外に収入源を見いだせる?

広告以外にはデータ販売というか、ツイッターのつぶやきを検索サービスの検索結果に載せることでGoogleとかMicrosoftからかなりの金額をもらっているはずですが、それ以外に収入源を見いだすことはできるんどえしょうか?
フリーミアムモデル(もう死語ですか?笑)を適用することは難しそうです。今使えている機能を制限して、制限解除するために定額課金させる?いや、あらゆる機能制限は手遅れでしょう、そんなことしたらユーザー離れが起きそうです。じゃぁ新たに機能を追加して、それを使うために定額課金させる?それは「ツイッター公式サイト離れ」を引き起こしそうですね。すごく便利なサードパーティ製のツイッタークライアントソフトが増えて、そちらに人が流れるんでしょう。
まぁ今のツイッターの中の人は皆さん頭のいい方だったり、頭のイカれた(いい意味)方でしょうから、ドラスティックな変化を伴うUIの変更やビジネスモデルの変更もありうるかもしれません。それがあれば、その時に再度評価したいと思いますが、なければやっぱり過大評価じゃないかな、と思います。

そういえばGoogleもAdwords広告収入ばかり=単一商品?

Googleの売上のほとんどがAdwords広告による収入であることは有名ですよね。これも、いわば単一商品です。ただ、ツイッターとは明らかに異なるのは、ツイッターの広告収入とGoogleの広告収入が何と何の掛け算により算出されるか、ということです。
ツイッターの広告収入が一定額の広告出稿料とクリック報酬(adwordsと同じ)だと仮定すると、そのいずれもユニークユーザー数とかページビューとかそういう指標が収入を決めてきそうです。2億ユーザーいるんだから、出稿料はこれくらい。2億ユーザーがXページビュー/日で、広告クリック率がY%だからクリック報酬はこれくらい。という具合に。要はツイッターの広告収入はツイッターを使っている人の数に依存しますよね。
Googleの広告収入は違います。Googleは自社サービス(Gmailとかグーグルサーチとか)だけでなく、あらゆる他社サービスから広告収入(クリック報酬)を得られます。だから彼らの広告収入は自社サービスユーザー数ではなく、インターネットユーザー数に依存します(この話、夏野さんが著書で言い始めたと思ってる人がいますけど、もっと前から言ってる人いましたよ。誰か忘れましたが)。ここがツイッターとの大きな違いで、Googleは自社サービスがこけても大して痛くないんですよね。だから収入源はひとつですが、単一商品というには趣が異なります。
もちろん、最近は彼らの提供する検索結果の質が著しく低下している関係で、インターネットユーザーのGoogle離れが進み、インターネットユーザー数と彼らの広告収入の相関関係に変化が生じるだろうとは思います。ただ、まだその関係は続いているとみるのが妥当ですよね、彼らの決算数値を見ると。

ということで、ツイッターが過大評価されてるんじゃないかという話でした。どうなるんでしょうね、この会社。というか今のバブル中にExitできなければ既存投資家は結構痛い思いをしそうですが。。。

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