繁盛店は作るな!ガラガラ店舗で業界№1 西松屋 カンブリア宮殿
先々週の話になりますが、カンブリア宮殿見ましたか?西松屋の回でしたけど、僕は感動しました。理系経営者の合理性がどうとか番組内では言われていましたけど、理系だからできたことじゃなくて、あの社長だからできたことだと思います。いくら合理的でも店舗展開上重要なボトルネックの解消はなかなかできたもんじゃないです。
西松屋の概要
子供のいない人にはなじみが薄いかもしれませんが、西松屋は6歳までの子供服や雑貨を販売している子供服屋さんです。全国800店舗を展開し、さらに出店を継続中。最近の業績(単位:10億円)は
2009/2 売上116/経常9.4
2010/2 売上118/経常9.4
2011/2 売上118/経常8.4
アパレルで多店舗展開していて、というとファーストリテイリングがすっと出てきますが、彼らの業績(単位:10億円)は
2009/8 売上685/経常101
2010/8 売上815/経常124
2011/8 売上820/経常107
売上規模も利益率もファーストリテイリングには及ばないものの、経常利益率7~8%出ていて、自己資本比率も高い(2011/2期は71.2%)優良企業です。
出店はロードサイドに大型店。現在は子供服や雑貨、おむつなどの日用品からベビーカーなども取り扱っていますが、今後は小学生(12歳まで)の服も扱うらしいです。
番組内容
カンブリア宮殿で紹介された西松屋については公式HPのバックナンバーを参照して下さい。
要約していくと
という感じ。鉄鋼メーカーの研究者が社長になり、常識にとらわれない店舗改革・合理化を進めた結果辿り着いたのが「ガラガラ店舗」だった。そんな感じです。
出店について番組で語られていたのを見る限り、コンビニの出店方針を模倣しているなという感じでした。コンビニの出店はドミナント戦略って言われて、まぁ皆さんご存じの通り、特定地域に出店を集中させることにより、経営効率を高める手法のことです。
西松屋はロードサイドの比較的賃料の低い場所に出店し、営業を開始します。営業を開始して、店が混雑してきたら、近隣に新規店舗を出店するらしいです。で、最初に出店していた店舗の客を新規店舗に分散させる、と。新規店舗も混雑してきたら。さらに新規出店を重ねるみたいです。
出店にかかるコストを考えると新規店舗を出店するよりも既存店舗を拡張するとか人員を増やすとかして対応するのが一般的だとは思いますが、そうはしません。それをやると店舗の経営効率が落ちてしまい、顧客満足度も下がってしまう。それならば新規店舗を出店して客を分散させた方がよいという方針らしいです。
また、西松屋では本社に「レイアウトマン」と呼ばれる人達がいて、全店舗のレイアウト状態を店舗に設置されたカメラで監視しています。で、レイアウトに乱れがあると該当店舗に連絡をして、現場のパートさんが直す、と。全店舗が同じようなレイアウトのため、少人数で多店舗のレイアウト管理をできるのが西松屋の経営効率の高さに貢献しています。
で、普通に見ていたら「あ~すごいな~」程度だと思います。ツイッターでの反応を見ていてもそんな感じでしたが、僕が驚嘆した(わざわざブログに書く気になった)のは、この手法が「多店舗展開の重大なボトルネックを解消している」からです。
正直、感動しました。あぁ、なるほど、と。


