カテゴリー : ガイアの夜明け

ガイアの夜明け:価格 vs 個性 ~ここまできた!新・外食戦争~

中野区のサバイバル居酒屋・清貧8月10日のガイアの夜明けは、価格 vs 個性という煽りで、今の外食産業の戦いに注目した構成ですが。価格 vs 個性という対立構造にしていましたが、価格も個性のひとつですよね。でも、一般的に価格という名の個性で競争するのは避けるべきです。なぜなら、最終的には利益が出ないか赤字になるまで価格を下げなければならないから。ただ、この日のガイアの夜明けに出てきた企業は価格競争を仕掛ける企業でしたが、それだけの店ではないようですね。

本編に入る前に・・・冒頭で中野区の「清貧」というお店が紹介されていましたね。ココで紹介されていますが、ボンベキープに大爆笑しました。近くの方は友達誘って是非行ってみて下さい!!====

激安の向こう側:三光マーケティングフーズ

価格競争を仕掛ける大手激安チェーンの代表として紹介されたのが三光マーケティングフーズでした。6月決算の会社で、おそらく今週に2010年6月期本決算が発表されるのだと思います。2010年8月11日現在では、時価総額110億円、PBRは1倍を切っていますが、PERは10倍程度と、飲食店としては平均的な株価がついています。財務ハイライトを見ると2010年6月期第三四半期売上197億円/経常19億円で、経常利益率10%弱と、飲食店としてはお手本のような利益率です。内容については、また別の機会に「外食産業スペシャル」とかの際に改めて見てみましょう。とりあえず、結構儲かっているみたいです。激安なのにしっかり利益を出すことが出来る秘訣は何なのでしょうか。

番組では、1品270円の商品を出すために、コスト削減について触れられていました。

  • 調理済みの食材を使う
  • 注文はタッチパネル
  • 近隣店舗間での人や食材の貸し借り
  • 仕入交渉

についてスポットライトが当てられていましたね。調理済みの食材を使うのは、例えば牛角やサイゼリヤなど、比較的低価格帯の外食チェーンではよく使われる手法ですが、注文をタッチパネルで行うのは、まだそう多くないかと思います。人件費がかなり削減できますよね。また、狭いエリアに何店舗も出店しているため、人や食材の貸し借りが比較的容易で、不要な在庫リスクを抱える確率も相対的に低い、当然、(食材の)廃棄率や廃棄コストに響いてきます。仕入についても、おそらく規模を後ろ盾に安く出させているんだと思いますが、それだけではなく、「こうすれば原価押さえられるよね」的な交渉も行う、と。コスト削減努力については、細かい部分も含めるとかなりタイトに行っているのだと思います。だから、低価格でも利益がしっかり残るんでしょうね。

また、ドミナント出店を推し進めるための研修についてもスポットが当てられていました。ニコニコ実況では「ブラック」とかネガティブなコメントが多かったですけど、僕は非常に興味深く見ていました。後半で触れます。

三光マーケティングフーズの場面の最後に流れていた音楽が綺麗でした。これみたいです。

個店が力を結集して、古き良き横浜を・・・

後半は一転、個性で勝負する個店の紹介でした。恵比寿横丁という飲食店街とそれをプロデュースした浜倉好宣さん。それと同様のコンセプト/戦略で「ハマ横丁」という飲食店街を作っていく過程が放送されていました。

個店にはやっぱり頑張って欲しいと思いますが、正直あまり語ることがないので、興味のある方はガイアの夜明けのホームページを見たり、検索してみたりして下さい。

マニュアルは死守すべきか、臨機応変に対応すべきか

三光マーケティングフーズの新店舗の責任者になる予定の方が、

「マニュアルにない盛りつけでも、お客様がこっちの方が綺麗じゃないかな、美味しいんじゃないかなと思ったら、マニュアルを無視して、自分のマニュアルで盛りつけをして・・・」

という発言をして、こっぴどく怒られていました。

ここって凄く難しいというか議論の分かれるポイントだと思うのですが、マニュアルっていうのは死守すべきなのでしょうか、あるいは、その場の状況に応じて臨機応変に対応するべきなのでしょうか。この会社の場合は「マニュアルを死守すべき」なんでしょう。前述の通り、かなりハイレベルなコスト削減努力の末のマニュアルですから、自社の商品を提供し、お客に満足してもらうための「最適な動き」が書かれているはずです。とすると、マニュアルから乖離する動きは「最適な動き」ではなくなり、店舗収益を圧迫します。マニュアルの質が高ければ高いほど、そこから逸脱すべきではない、ただ、絶対にマニュアル通りに動くことがいいかというとそうではないような気がします。

マニュアル通りに動くことがよくないのはどんな場合か、多分、非定型作業ですよね。トマトを5切れ取る、このお皿を選ぶ、トマトをのせる、ホール担当に渡す。これは全て定型作業です。また、会計をする、客を案内するのも定型作業ですし、クレームに対応するのも多くの場合定型作業だと思います。こう考えると、三光マーケティングフーズの店舗には非定型作業は存在しないのかも知れません。あるとすれば、従業員への対応とかでしょうか。もしかしたら、それも定型作業でマニュアルが存在するかも知れません。非定型作業の撲滅こそが、オペレーションコストの削減を意味するような気がしてきました。

さらに、非定型作業のよい部分はコスト削減だけに止まりません。「人に依存しない経営」が可能になります。多店舗展開をしている企業の悩みの種は、責任者を任せられる人材が稀少であるということです。出店する金はあるし、いい物件も見つけた、でも、店長を出来る人間がいない。よく聞きますよね。そして、店長をできるレベルに満たない人が店長をして、駄目になると。もし店長の仕事のほとんどが「定型作業」であり「マニュアルで規定できる」のであれば、出店の際に「人がいない」と悩む必要はありません。定型作業をできる人材であれば、あとは地域責任者的な人のサポートで何とかなります(実際はならないケースの方が多いですが、、、)。新規出店などの投資も行いやすくなるなんて素晴らしいことだと思います。

そこが、三光マーケティングフーズの強みなのかも知れませんね。

ガイアの夜明け:骨肉の争いを避ける術 ~いま知っておきたい“相続”~

ガイアの夜明け:相続特集7月27日のガイアの夜明けは相続特集でしたね。先日書いた「一澤帆布」関連エントリーの主役である一澤帆布工業も少しだけ出てきました。この放送内容だけ見ていると、単なる欲深い兄弟の争いのように見えるかもしれません。よくご存じでない方のために書いておきますが、そういう話ではありません。あれは単なる「遺言書偽造」の問題であって、相続がらみのドロドロした骨肉の争いとは一線を画すものだと思います。詳しくはココから始まる4つのエントリーをご覧ください。====

放送内容

放送内容は

  1. 膨張する相続マーケット…“遺言書キット”もヒット商品に!
  2. 大手銀行の新たな戦略と老舗企業の憂鬱
  3. 母から娘へ 会社は無事引き継がれるのか?

でした。遺言書キットはコクヨが開発した新商品で、2009年6月の発売から、既に3万部以上が売れているとのことでした(価格2,415円)。相場がわかりませんが、同単価の書籍で3万部だったら大ヒットでしょうから、遺言書キットであれば、もっと大ヒットじゃないでしょうか、、、きっと。

老舗企業とは、冒頭にも言及した一澤帆布工業。母曰く「派手な鞄が増えた」そうですが、僕は物欲を大変かき立てられました。いいですよね、シンプルなデザインで。

株式会社ファインという主力製品が歯ブラシのメーカーの事業承継話が番組の締めくくりでした。僕、涙もろいので、思わず泣きそうになりました。

株式会社ファイン

全然知らない会社です、ホームページを読むと、医療用や幼児用など様々ですが、いわゆる普通の歯ブラシは200~300円くらいで、パッっと見た限りではコンビニで売っているものとの違いはわかりません。磨き心地が違うようですが。従業員数は25名ということでしたが、工場にそれなりの人数がいましたので、売り上げは数億円の下の方くらいでしょうか。

まぁそんなことはどうでもよくて、この会社、創業社長が16年前に他界されたそうで、それから創業社長の奥様(和恵さん)が会社を引き継いだそうです。それから、16年も社長を勤め上げ、この8月末を持って、3女の直子さんに会社を引き継ぐことになったみたいです。僕はもうこの時点で泣きそうになってました。特に現社長である和恵さんが16年前に会社を引き継いだこと、おそらく色々な苦労があっただろうな、と。泣きたい夜もあっただろうな、と。投げ出したい日もあっただろうな、と。16年間、いいことも嫌なこともあったと思いますが、その色々なことを、僕は勝手に妄想してウルウルきてました。

で、3女の直子さんに会社を引き継ぐことを三重の工場で発表するときに、思わず声を詰まらせる和恵さん。16年間の様々なことが頭をよぎったんではないかな、と。従業員に陰口を言われたことや、取引先になめられたことや、娘達が言うことを聞いてくれなかったことなどなど(全て僕の妄想です)。もう、勝手に妄想してしまい、泣く寸前でした。

このファインという会社、次期社長の直子さんは3姉妹で、皆さん40台前半なのですが、素晴らしいことに美人揃いなんですね。ファイン社のホームページを見てもわかるとおり、ビジュアルを全面に押し出しているようです。というかツイッターやられている様子。何かの間違いでこのブログを見つけても、そっとしておいてください、リンクとか貼らないでくださいね、お願いしますm(_ _)m

で、直子さんが営業で成功して、解決用BGMが流れる、と。そんな内容でした。

中小企業の後継者問題

僕の妄想はどうでもよいのですが、中小企業の後継者問題に関連して面白い数字が提示されていましたね。日本の中小企業の51%は後継者が決まっておらず、毎年約7万社が後継者不在を理由に廃業しており、失われる雇用は20~35万人だと。

この後継者問題っていうのは非常に難しい問題で、上記の通り、ものすごく困っている人たちが多く、解決のニーズがあるにも関わらず、ほとんど解決されないんですね。例えば、事業承継コンサルタントとか名乗っている方はたくさんいらっしゃるようですが、本質的な問題は「魅力的でない中小企業が多い」ことかなと思っています。換言すると「赤字ではないけど、将来の見通しがそんなに明るいわけではない会社」、あるいは「誰も社長になりたがらない会社」、あるいは「0円でも買収したくない会社」です。

僕も以前、こういう仕事に関わっていたので多少わかるのですが、当たり前のことですが「価値ある企業」は後継者がいなくても「買収したい」と言ってくれる会社が出てきます。あるいは、日本M&Aセンターが見つけてくれます。いつかのカンブリア宮殿で出演したような中国企業が見つけてくれます。価値ある企業とは技術力があるとかブランドのある製品を持っているとか、そういうわかりやすい例だけでなく「いい取引先を持っている」とか「○○という大企業の『取引口座』を持っている」とか、そんなので買い手がつく場合もあります。後継者問題で廃業するということは、基本的には「価値のない企業」であるケースが多いのではないかと思います(感覚で言ってますが、そんなに外していないと思います)。

中小企業の事業承継問題を解決するには

ということで、中小企業の事業承継問題は大きな「問題」ですが、自社がそういう問題に直面しないために、経営者がすべきことは、

  1. 後継者の育成:王道ですね
  2. 自社を魅力ある企業にする:抽象的ですが
  3. 企業売却を仲介してくれるところに連絡する:後継者がいない場合は、ですけど

ということかな、と。

結論、陳腐ですかね。でも、特に2番目とかは誰も言わないけど、本質だと思っています。

ガイアの夜明け:シリーズ「新興国を攻めろ!」第3弾:若者よ 海を渡れ! ~“世界基準”で戦える人材づくり~

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「新興国を攻めろ!」第2弾 攻防!巨大万博 ~13億人を驚かせる日本の技~今週のガイアの夜明けは『「新興国を攻めろ!」第2弾 攻防!巨大万博 ~13億人を驚かせる日本の技~』というテーマで、万博を支える日本の技術や強みにフォーカスした内容でした。

前半は老舗テントメーカーの上海万博ベルギー館のオブジェの話、後半はイベント会社の万博館運営の話でした。

当然、日本企業凄い!日本の技術凄い!!日本のおもてなし凄い!!!という内容なのですが、私はそれ以外にも感じることがありました。

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